東京都 認証保育園の設立
1認定保育園とは
認証保育所は、東京都独自の基準で設置された保育所です。
- 産休明けから預けたい
- 残業している間も預かって欲しい
- 送り迎えが便利な場所で預かって欲しい
- 行政の目が届く保育所に預けたい
- 安心できる料金で預かって欲しい
という多様化する保育ニーズに応えることのできる新しいスタイルの保育所です。
認可保育所よりも開所時間が長く、全施設でゼロ歳児保育を行うなど、共働き世帯などの都市型保育ニーズに対応しています。
2認証保育園の要件
認証保育所は、区市町村が窓口になります。
A型 は「0〜5歳児が対象で、20〜120人」、B型は「0〜2歳児が対象で、6〜29人」というのが、大きな違いです。
A型は「屋外遊技場(園庭)」を設置するか、または近所に代替場所(公園など)があることが必須ですが、低年齢児のみのB型では特に規定されていません。
対象年齢:0〜5歳児
規模:20〜120人
園庭:設置もしくは近所の代替場所
対象年齢:0〜2歳児
規模:6〜29人
園庭:規定なし
A型とB型の要件比較表
種類 | A型 | B型 |
---|---|---|
目的 | 大都市の特性・独自の基準設定・駅前保育所・保育を必要とする人に | 同左 |
設置主体 | 民間事業者等 | 個人 |
対象児童 | 0〜5歳 | 0〜2歳 |
規模 | 20〜120名 | 6〜29名 |
施設基準 | 認可保育所に準じた基準とする。 | 同左 |
施設基準 (面積0・1歳児) | 3.3平米 (年度途中は2.5平米まで弾力化) | 2.5平米 |
施設基準 (屋外遊戯場) | 設置 (付近の代替場所でも可) | 特に規定せず |
施設基準 (調理室) | 必置 | 必置 |
施設基準(便所) | 必置 | 必置 |
施設基準 (2階以上施設) | 防火区画・二方向避難確保等 | 同左 |
職員 (保育従事職員) | 認可保育所と同様の配置基準とする。 ただし、正規職員(保育士等)は6割以上とする。 | 同左 |
職員(施設長) | 保育士資格を有し、かつ児童福祉施設等の勤務経験を有する者 | 同左 |
開所時間 | 13時間の開所を基本とする | 同左 |
保育料 | 料金は自由設定(ただし国の徴収基準額を上限とする) | 同左 |
情報提供 | 保育所についての認証内容などを掲示する | 同左 |
指導(都) | 運営指導マニュアル作成・報告徴収・情報公開 | 同左 |
指導(区市町村) | 指導・都への報告・情報公開 | 同左 |
補助金(運営費) | 運営に要する経費(基準額)の一部を都と区市町村が1/2ずつ補助する。 補助対象契約児童数×年齢別補助単価 | 同左 |
補助金(開設準備経費) | A型を駅前に開設する場合、改修経費等の一部を都と区市町村が1/2ずつ補助する。 | 同左 |
3認定保育園 申請手続きの流れ
事前打ち合わせから認証保育所の開設まで一般的には6カ月ほど、規模が大きくなると1年程度かかります。
1
ハピネス行政書士事務所と事前打ち合わせ
2
予定地の区市町村での事前相談、公募ある時は公募参加
3
事業者の財務関係・実績書類を区市町村に提出
4
区市町村による東京都への推薦・・・開設日4カ月以上前
5
図面、事業計画等により開設までの日程等の事前打ち合わせ
6
区市町村及び東京都による1回目現地確認
7
設置申請書類提出(区市町村経由で都庁指導監査部)
8
2回目現地確認、審査完了
9
認証式、開設・・・相談から開業まで6カ月から、規模が大きい時は1年程度
また、東京都からの「無利息借入れ」申請手続き、「補助金交付」申請手続き費用は、別途の費用になります。